障がい者支援は「特別」なもの、なんかではない!

前編で、障がい者支援に、ファイナンシャルプランナー(以下FP)として関わることになったいきさつをお話しました。

前編はこちらを参考に

つまり、FPとしてどんな人のお役に立つかを、自分から決めてかかってした私には、FPが障がい者支援に有効なアドバイスができる、という発想が全く無かったわけです。

これはおそらく、いわゆる「終活」に関わるFPも同じ思いだと思います。

  • FPは「お金がよく動く(=つまり収支の額が大きい)世代にアドバイスする仕事だ
  • いわゆる「福祉分野」でFPが「仕事」ができるはずが無い

 

こんな思い込みが、終活世代や、障がい者やそのご家族に、自分たちの専門知識が生かせるはずなんか無い、という貧弱な発想につながっていたのだと思うのです。

さらに「障がい者」「障害者」と聞くだけで、「専門知識もないし、面倒な仕事になるのでは?」「そもそも相談料がもらえないのでは?」という誤解を深める結果になることもありえると思います。

しかし、前章にも書きましたが、障がい児を育てる親御さんにとっては、お金の問題は解決が難しいことで、長きにわたり取り組まないといけないテーマで、しかも自分が亡くなったあとに更に大きな問題になりかねないということすら、すでに理解されているのです。

一般のご家庭では、おそらく気にもしないテーマが、障がい児がいるご家庭では「当たり前に取り組むこと」になっているのです。

でも「障がいの世界はわからないし、その分野に全く疎い場合は、取り組めないのでは?」というFPさんがいます。

これこそ、完全なる「誤解」です。

私が、先日の、福祉施設職員対象の「障がい者とお金の研修会」でも声を大にしていいたかったことがこれです。

それは

「障がいがあるAさんの支援をすると身構えるのではなく、Aさんを支援しているがたまたまAさんには障がいがありましたと考えてください」

ということです。

そう考える事ができれば、障がい者支援は決して難しいことではなく、一般的な知識に障がい者に関する知識をプラスすることで、十分に専門家が仕事ができるし、それにより親御さんや当人はとても救われるのです。

ですから、障がい者支援を特別な難しい事と考えないで欲しいと思うのでした。

障がい者支援は「特別」なもの? 1

こんにちは、代表の石川です。

私がこの「障がい者支援」にかかわり始めたのは、今から3年ほど前のことでした。

当時の私はファイナンシャルプランナーとして「普通の仕事」を請け負う事に熱心で、いわゆる現役世代の相談に対応していました。

ただ、相談者から沢山のご依頼があるというわけではなく、それまでにしてきた保険代理店の仕事を中心にして、たまに相談にのるという流れだったような気がします。

おそらく高知県以外においても、都会ではない場所では、私のようなファインシャルプランナー(以下FP)が「業としてこの仕事を全うする」のは難しいと思われます。

なぜかというと、日本におけるFPという仕事は、どうしても必要とされてはいないからです。

アメリカではFPの地位は高いし、そもそもFPの大事な仕事「資産運用」が一般的であるという事実もあり、FPが「生きていける」素地はあるのですが、日本ではそこまでの意識はありません。

ですから、FPは「仕事として成り立ちにくい」し、様々な資格や得意技を身につけて、FPを仕事になんとかしているのが現状です。

そんなことに徐々に気付いていた頃、実はある人を通じて、発達障害児がいる親の会の人と知り合ったのが私の進むべき道を変えるできごとになりました。

この日本ではFPは「家計相談」をする人です。

それは先ほどのアメリカのようにはならないという理由が大きいと思いますし、日本人には「貯蓄」に対するこだわりがあるから、こういう「家計相談」が一応成り立つんです。

しかし、私がすんでいる高知県においては、この「家計相談」ですら一般的ではありません。

所得が低いので、共働き世帯が多く、結果的に「どんぶり家計」になってしまっているというこの皮肉。。。

そんな「FP土壌がほぼ育っていない」この土地で、ライフプランとか、中長期的な家計の不安、相続(これを親亡き後ともいいます)問題に、とても敏感で、知りたい、変えたいと思っている人たちが、実は「障がい児がいる親御さん」だったわけです。

その事実に気付いたとき、私はFPが「具体的に役立つイメージ」が思い浮かび、そして何とか専門知識を生かしてみたい、と思いました。

これが、障がい者支援に関わることになった経緯です。